皮膚は黙っていない。むしろしゃべってる!
皮膚は黙っていない。むしろしゃべってる!
「とりあえず、一回見せてもらっていいですか?」
皮膚科の診察で、私がつい口にしてしまうこのセリフ。
もしかしたらお話の途中で遮ってしまって、
「ちゃんと話を聞いてもらえなかった…」と感じた方がいらっしゃるかもしれません。
でも、あれには理由があるんです。
👀皮膚は、語ります
皮膚の状態を一目見ることで、診断の手がかりが一気に見えてくることがあります。
色、形、配置、広がり方――皮膚って、それだけで本当に多くのことを“語って”くれるんです。
特に、顔や手のような「見慣れた場所」に出る病気は、
「あ、これは〇〇ですね」と、ほぼ見ただけで分かってしまうことも。
もちろん、患者さんがどんな経緯で症状に気づいたのか、
どんな不安を感じているのかもとても大切です。
だからこそ、まずは皮膚の状態を見てから、じっくりお話を伺いたいと思っています。
お話の意味をより深く理解するための“観察”
皮膚科における視診の重要性、少しでも伝わっていたら嬉しいです。